股関節の痛み

 性別を問わず発症しますが、特に女性の方に膝疾患に次いで多い印象を受けます。股関節の可動域が狭くなり、あぐらがかけない、歩幅が狭いなどの症状がありますが、重症になると歩行が困難になります。
 整骨院で働き始めたころ、股関節が悪くなり杖で来院されていた女性が、どうしてこうなってしまったのかと嘆いていらしたのを何故かよく覚えています。単に顔が可愛らしくて私が勝手にキュンキュンしていただけかもしれません。ほとんど大腿骨頭が寛骨臼に癒着している様子で重症だったのですが、もし治すのならば自分のできる範囲だと鍼しかないなとは思っていました、治し方知らないけど。新米だし、学校でもやんないし。ただその方は私が偶々二回ほどマッサージをしたときに「先生がやってくれると治りそうな気がする」とお世辞だか本気だかわかりませんが、言ってくださいました。いやいやいやいや、治らないんじゃないかなぁ。学生の時整体のアルバイトをしていたので、症状を取る施術を行ったのは確かなのですが。それ以降は自分が担当することはありませんでしたが、仮に自分がやっても、手術が必要になるまでの時間稼ぎでしかないことは想像できました。今でもそのことを思い出すのは、その程度のことしかやれないという屈辱的な感情が、レインメーカー(プロレス技)を食らったかのように襲いかかってくるからでしょう。
 さて、その方も股関節そっちのけでエステ系メニューを予約していかれたので何だかわかりませんでしたが、股関節に限りませんけれども、調子がおかしいと思ったら早めに治療することです。手術を避けるためには早めが肝心です。