腰痛

腰痛は、前に曲げると痛い、後ろに反らすと痛い、圧迫すると痛い、左右両方または片方に回旋・側屈させると痛い、背骨の両側が痛い、腰の横の辺りが痛い、腰骨の上の辺りが痛い、仙骨の辺りが痛い、尾骨の辺りが痛い、物を持つときに痛い、座っていると痛い、立ち上がる又は立っているときに痛いなど、急性のぎっくり腰とは違い慢性的なものを指します。

腰の痛みに関係している筋は大まかには脊柱起立筋、腰方形筋、大腰筋、腸骨筋、殿部の筋です。問診・触診により障害された筋肉を特定し、痛みを感じている筋を中心に刺鍼します。

筋以外では、仙腸関節部が痛む場合にその隙間への刺鍼も行います。 因みにこの関節は元々他の関節と異なり可動域がほぼゼロの関節ですが、数ミリの動きがあるかないかで上半身を支えるクッション的な役割を果たせなくなります。その結果、可動域が悪い方の関節側の腰部に過度な負荷がかかってしまい、いつも右腰ばかりが痛いとか左腰ばかり痛いというような症状が出てきてしまいます。分離症や側弯症をお持ちの方にも同様の症状がみられます。よく知られた硬式テニスボールを2個仙腸関節部に当て仰向けで2~3分寝るだけという関節矯正法も手軽にできますので日常的に行い、腰痛持ちの方は鍼治療と併用するとよいでしょう。

腰背部の痛みに対する施術例
腰から背中にまで痛みの出ていた方への刺鍼